放課後等デイサービスの人員基準

アームス日記

      放課後等デイサービスの人員基準と児童指導員の資格
~誰もが理解できる丁寧な解説~

放課後等デイサービス人員基準

放課後等デイサービス(以下「放デイ」)は、障がいのある子どもたちが、学校が終わったあとや休日に過ごす場所として、成長や発達をサポートする重要な役割を担っています。
放デイを安全に、安心して利用できる場所にするために、「人員基準」というルールを定めてられています。
これは、子どもの人数に対してどのくらいのスタッフを配置するべきか、どのような資格を持った人が必要かを明確にしたものです。

人員基準の目的と背景

人員基準は、子どもたちが安全に、安心して活動できることを第一に考えています。
放デイは一時的に子どもたちを預かるだけの場所ではなく、日々の活動の中で子どもたちの成長を支え、社会性や自立心を育む場です。
そのため、適切な人数のスタッフが配置され、質の高い支援が提供される必要があります。

放課後等デイサービスの人員配置基準

子どもの人数  必要な職員数
1~10人     2人以上

11~15人    3人以上

16~20人    4人以上

以降5人増ごと +1人

これらのスタッフの中には、常勤職員(週32時間以上勤務)が1名以上含まれることが必須です。
さらに、以下の職種を配置する必要があります。

・ 管理者:1名(児童発達支援管理責任者や児童指導員などと兼務可)
・ 児童発達支援管理責任者:1名(専任・常勤、管理者との兼務も可)
・ 児童指導員や保育士:子どもたちと直接かかわる支援スタッフ

児童指導員とはどのような資格か

児童指導員は、放デイや児童養護施設などで、子どもたちの成長や生活を支援するために
必要な資格です。
以下のような方法で取得できます。

□ 資格や学歴による取得

・小学校・中学校・高等学校の教員免許を持っている人
・社会福祉士や精神保健福祉士などの国家資格を持っている人
・大学や専門学校で心理学、教育学、社会福祉学などを学び卒業した人

□ 実務経験による取得

資格や学歴がなくても、児童福祉施設などで働いた経験が一定期間あれば、児童指導員になることができます。

最終学歴 中卒以上 実務経験3年以上 勤務日数 540日以上、1日勤務時間 概ね4時間以上
     高卒以上 実務経験2年以上 勤務日数 360日以上、      〃

働きながら児童指導員資格を取得することもでき、学歴に関係なくチャレンジできる資格です。

 

児童指導員資格取得の流れ

・放デイや児童福祉施設で働き始める

・実務経験を積む(1日4時間以上勤務で1日としてカウント)

・施設から実務証明書を発行してもらう

・自治体に申請して児童指導員任用資格を取得する

 

【資格取得後の役割】

児童指導員になると、子どもたちの日々の活動支援、生活指導、学習支援、社会性を育む活動のサポートなど、成長に直接かかわる業務を担います。

【厚生労働省が示す人員基準の意義】

厚生労働省が定めた人員基準は、子どもたちが安心して過ごせる環境を維持するために必要な最低限のラインです。
これにより、安全管理が徹底され、スタッフの業務負担も適切に調整されることで、質の高い支援が提供できます。

・児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準(◆平成24年02月03日厚生労働省令第15号)

まとめ

放課後等デイサービスの人員基準は、子どもたちの安全と成長を守るための大切な仕組みです。

児童指導員資格は、中卒でも実務経験を積むことで取得でき、誰もが子どもたちの未来を支える存在になれます。
これからも地域の子どもたちの笑顔を支えるために、スタッフ一人ひとりが成長し、放デイ全体の質を高め続けていきます。

 

 

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