言葉を変えると、笑顔が増える。
~肯定語がつくる安心感~
今週は『言葉』について考えてみました。
徳丸です。
周りに、
「なんとなく話しかけやすい人」
はいませんか?
特別に話が上手なわけでもなく、
面白い話をするわけでもない。
でも、その人と話すとホッとする。
そんな人には、ある共通点があって、
それは、肯定語を自然に使っているのではないか?
と、考えてみました。
私たちは忙しかったり、
危険を防ごうとしたりすると、
つい否定語を使ってしまいます。
例えば…
- 「走らないで!」
- 「転ばないで!」
- 「忘れないでください。」
- 「ダメですよ。」
もちろん、どれも間違った言葉ではありません。
でも、ほんの少し言い換えるだけで、
相手に伝わる印象はぐっと優しくなります。
例えば…
- 「走らないで。」
→ 「ゆっくり歩きましょう。」
- 「転ばないで。」
→ 「足元に気をつけましょう。」
- 「忘れないでください。」
→ 「あとで一緒に確認しましょう。」
- 「ダメですよ。」
→ 「こちらの方法なら大丈夫ですよ。
そんな悠長なことを言ってる場合
ばかりでは無いでしょうけど……
否定語は、
「してはいけないこと」を伝える言葉。
肯定語は、
「どうすればよいか」を伝える言葉です。
人は、行動の方向を示してもらえる方が安心できます。
介護の現場でも同じです。
利用者さんはもちろん、
ご家族やスタッフ同士でも、
肯定語を使う人には自然と話しかけやすくなります。
「この人なら話を聞いてくれそう。」
「相談しても大丈夫そう。」
そんな安心感は、難しい技術ではなく、
日々の言葉選びから生まれているのだとしたら?
もちろん、いつも完璧になどできません。
私自身も、忙しい日などは
つい否定語が連発してしまいます。
それでも、「今日は一つだけ言い換えてみよう。」
そんな小さな意識だけで、
その場の空気は少しずつ変わっていくと思うんです。
言葉は、人を縛るためではなく、
安心してもらうためにあります。
私たちは毎日、
たくさんの言葉を交わしながら生きています。
その言葉が少し優しくなるだけで、
人との距離は少し近づきます。
肯定語は、
特別な話し方の技術ではありません。
相手を思いやる気持ちを、
言葉に乗せる工夫です。
ギスギスした社会より、
ほんわかした穏やかな時間を過ごしたい。
私は、そのための小さな一歩が
「言葉選び」
なのではないかと思っています。
誰かの笑顔につながる一言を、
大切にしていきたいですね。
その言葉は、
相手の心を少し温かくするだけではなく、
不思議なことに、
その言葉を口にした自分の心も、
少しずつ温かくしてくれます。
笑顔は、人から人へ伝わっていくもの。
そして最後には、自分のところへも、
そっと帰ってきてくれるのかもしれません。
だから私は、今日も誰かの笑顔につながる一言を、
大切にしていきたいと思います。

