あの一言で、心がふっと軽くなった日

ヘルパー日記

 

一言で、心がふっと軽くなった経験ありますよね

徳丸です

 

🌞 暑さに削られる日々

今年の夏も、朝からうだるような暑さ。

外に出る前から、

体の奥にじわっと疲れが溜まっているのがわかります。

こうも猛暑が続くと、

何もしていなくても体が重く感じられて、

心までちょっとだけ元気を削られてしまうんですよね。

そんな日の朝、

冷たいカフェオレを飲みながら、

「今日は長い一日になりそうだな…」と、

まだ仕事も始まっていないのに

ため息をついてしまっていたんです。

 

🛠 頑張りっぱなしの自分に気づく

訪問介護の仕事は、

体も頭も心も使います。

利用者さんの体調、天気、道中の状況…。

その日ごとに違う条件の中で、

「少しでも快適に過ごしてもらいたい」

という気持ちで動き続けます。

でも、そんな日々を繰り返しているうちに、

私自身がいつも“頑張りっぱなし”になっていたことに、

この時はまだ気づいていませんでした。

 

💬 不意打ちのように届いた一言

その日、訪問先に着いて、

いつものように利用者さんに挨拶をして、

仕事を始めようとしたとき。

ふっと笑ったその方が、こう言ったんです。

「ココに来た時くらい少し力抜いて、ゆっくりして行きな」

一瞬、耳を疑いました。

「え?私、そんなに力入って見えるのかな?」って。

でも、次の瞬間、

胸の奥に張りつめていた糸がふっとゆるみました。

サボるつもりはもちろんないんです。

でも、その言葉がまるで許可証のように、

「ここでは、ずっと頑張っていなくてもいいんだ」と思わせてくれたんです。

 

🤝 その人との関係性

この利用者さんとは、もう何年ものお付き合い。

普段はあまり多くを語らない方で、

こちらから質問しても短く返事をする程度のことが多いんです。

だからこそ、その一言は胸に響きました。

「今日は暑いから無理しないでね」

そんな軽い挨拶とは違って、

私の心の奥をちゃんと見てくれているような気がしたんです。

 

🚶‍♀️ 帰り道にじんわり広がる余韻

その日の帰り道。

信号待ちで車を停車したとき、

夕方の空が少しオレンジ色に変わってきていました。

蝉の声が、少し遠くから聞こえてきます。

「ココに来た時くらい…」

あの声と表情を思い出すたびに、

胸の中に小さなあったかい灯りがともるようでした。

たぶん、あの方にとっては何気なく口にしただけの言葉。

でも、私にとっては、

その日を乗り切るための大きな力になったんです。

そして、その余韻は一日どころか、

数日経った今も続いています。

 

言葉って、ほんと馬鹿にできない

言葉は、時に薬よりも効きます。

それは、特別な名言じゃなくてもいい。

ほんのひと言が、相手の心をそっと支えることがあります。

もしあなたのまわりに、ちょっと疲れてそうな人がいたら。

「無理しないでよ」とか、

「来てくれて助かった」とか、

ほんのひと言、声をかけてみてください。

それが、その人の一日をまるっと変えるかもしれません。

 

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