責任、技術、経験、そして「やりきる」という選択
今年最後の幹部会議で代表からこれだけは、絶対!といわれたこと。
①責任、②技術、③経験
社会人として
どれも当たり前のことのような行動です。
順番を間違えると、形(履歴)だけが残り、中身が失われた人間になります。
わたしたちの仕事はいくら技術や経験があっても、必ずしも結果につながるとは限りません。
経験があるという事実と、
成果が出ているという事実は、同じではないのです。
たまたまうまくいった、その場しのぎで乗り切った。
そんなことがが積み重なったとしても、
技術が磨かれていなければ、次の場面では通用しません。
一方で、
技術がある人が必ず信頼されるかといえば、そうではないかもしれません。
・要領がいい。
・知識がある。
・動きが早い。
ある程度の経験があれば誰でもできます。
自分で得た技術(経験)に責任を持つことではじめて信頼が得られます。
自分の行動に責任を取る覚悟のない人は、周囲から信頼もされませんし、
距離を置かれて行きます。
結果が良いときだけ前に出て、うまくいかなかったときには一歩引く。
重要な場面での選択は避け、問題が表面化すると他へ責任転換する。
残念ながら弊社にもそういう人がいました。
人となりは、どれだけ技術があっても、必ず見抜かれるものです。
経験がどれだけ多くても、責任を取る覚悟のない人は信頼されません。
経験年数が長いことと、信頼されていることは、別の話です。
どれだけ多くの現場を経験していても、
どれだけ多くの修羅場を知っていても、
責任から距離を取る人は最終的に頼られなくなります。
そして結局自分の居場所が無くなり去っていくのです。
そして必ずまた同じことを繰り返します。
ここで出来なかったことが次の場所は出来るなんてことはあり得ないのです。
「自分はそこまでの立場ではない」
「判断するのは上の人だ」
「そこまでは聞いていない」
そうした言葉は、
一つひとつはもっともらしく聞こえますが、要は責任が取れないということです。
だったら人の上に立つべきでは無いでしょう。
「結果に向き合わない人」という印象を残してしまいます。
責任とは、結果に向き合う覚悟のある姿勢であり、
役職や肩書きによって与えられるものではありません。
うまくいかなかったときに、誰のせいにするかではなく、
自分はどう向き合うか。
言い訳を探す前に、まず結果を受け止めることが大切です。
失敗を恐れて責任から逃れるのではなく、
失敗して自分の結果を受け止めることで、経験は技術になるのではないでしょうか。
「次は失敗できない」
「同じ結果は出せない」
その思いが、技術を現実の力に変えていきます。
成功したことだけだけではなく、
失敗、迷ったこと。
それが、後に判断力となって残ります。
経験とは、数ではなくまつわる深さだと思います。
出来るかどうかより、やりきるかどうかです。
結果に向き合い続けた人の経験だけが、次の場面で力を発揮するでしょう。
失敗しても途中で投げないか。
都合が悪くなっても離れないか。
結果に向き合い続けるか。
やりきる姿勢がある人にこそ、
技術と経験がある信頼される人になるのではないでしょうか。
この「やりきる姿勢」を次の世代へ受け継いでいくことがわたしたちの責務です。
アームスの全てにおいてのご利用者さま、関係各社のみなさま。
これまでのご協力、応援、心から感謝申し上げます。
来年もアームス在宅支援センターをどうぞよろしくお願い申し上げます。
アームス在宅支援センター
統括:岸本洋子

