信頼される組織は「昨日の正解」に執着しない

アームス日記

 信頼される組織は「昨日の正解」に執着しない

「誰が決めたか?」 「誰の役に立つのか?」誰とく?組織改善

昨日の正解が、今日も正解とは限りません。
組織には、さまざまなルールがあります。
業務の進め方、報告の方法、会議のやり方、役割分担、支援の手順。
組織として一定のルールを設けることは必要です。
しかし、本当に必要とされ、信頼される組織は、一度決めたルールに
無意味に固執しません。
たとえ社長が決めたルールであっても、実際に試してみて良くなければ見直す。
昨日決めたことであっても、今日やってみて問題が見つかったのであれば修正する。
それくらいの柔軟さとスピード感が、組織には必要だと考えます。

「誰が決めたか」ではなく「今も価値があるか」

組織が長く続くほど、さまざまなルールや習慣が積み重なっていきます。
その中で注意したいのが、
「昔からこうだから」
「前からこのやり方だから」
「社長が決めたことだから」
「今まで問題がなかったから」という考え方です。

これまで積み重ねてきた経験やルールには、それぞれ理由があります。
過去のやり方を否定する必要はありませんが過去に正しかったことが、
今も最適であるとは限りません。
制度、環境の変化、利用者さまのニーズ。働く人も変わり、組織そのものも成長していきます。
だからこそ判断基準にしたいのは、「誰が決めたのか」ではなく、「今も価値があるのか」
という考え方です。

改善とは、失敗しないことではない

改善とは「最初から完璧な答えを出すこと」だと考えてしまうことがあります。
しかし、最初から100点の答えが分かっていることばかりではありません。
だからこそ、

小さく試す。
やってみる。
確認する。
素早く修正する。
そして、また試す。
この繰り返しが大切です。
いわゆるトライアンドエラーです。
やってみた結果、うまくいかなかった。
それなら修正すればいい。
昨日決めたルールでも、今日やってみて違うと思えば、明日には変えてもいい。
大切なのは、「一度決めたから変えない」ことではなく、
より良くするために変え続けることです。

優秀な組織は「失敗」を恥じない

新しいことに挑戦すれば、失敗することもあります。
想定通りにいかないこともあります。
しかし、挑戦した結果の失敗は、次の改善につながります。
やってみたから分かった。
試したから問題が見えた。
それは組織にとって、とても大切な経験です。
だから、優秀な組織は、失敗を恥じません。
改善しないことを恥じます。
問題が分かっているのに放置する。
「昔からこうだから」と考えることをやめる。
その方が、組織にとって大きな成長に繋がります。

一番怖いのは「思考停止」

組織の成長を止める大きな原因の一つが、思考停止です。
「決まっているからやる」
「言われたからやる」
「前からやっているから続ける」
  それだけになってしまうと、
「なぜ、この仕事をするのか」
「誰のために必要なのか」
「もっと良い方法はないのか」
という問いがなくなっていきます。

・誰も得をしないルールを維持するためだけに時間を使う。
・職員の負担が増える。
・本当に必要な仕事に使える時間が減る。
・サービスの質にも影響する。
そして、その積み重ねが組織への信頼を失わせる原因にもなります。
だからこそ、ルールを守ることと同じくらい、ルールについて考え続けることが必要なのです。

「今までのルール」を正当化しない

ルールを変えることには勇気が必要です。
今までのやり方を変えることに、不安を感じることもあります。
しかし、変える勇気より怖いのは、「変えない勇気」を正当化することです。
もちろん、何でも変えれば良いという話ではありません。
特に福祉の仕事では、法令、制度など、必ず守らなければならないものがあります。
ご利用者さまの安心・安全に関わるルールを、安易に変えることはできません。
だから重要なのは、「変える・変えない」だけで考えることではなく、
「なぜ、このルールが必要なのか」を説明できることです。
必要なものは守る。必要がなくなったものは見直す。
より良い方法があるなら改善する。
この判断を続けていくことが、組織運営には必要です。

ルールは「誰かの役に立つため」にある

ルールは、守るためだけに存在するものではありません。
その先には必ず「誰か」がいるはずです。
ご利用者さま、ご家族、職員、地域の方々、会社、そして社会。
そこで、私たちが大切にしたい思いがあります。

「いったい誰が得をするのか」

私たちはこれをシンプルに、「誰とく?」と考えてみます。

・安心できる。
・安全になる。
・負担が減る。
・時間が生まれる。
・働きやすくなる。
・支援の質が上がる。
・ご利用者さまが笑顔になる。
・ご家族が安心できる。
・職員が本当に必要な仕事に集中できる。
 これらもすべて「価値」です。

「誰とく?」を組織の共通言語にする

・新しいルールをつくるとき
・業務を変更するとき
・会議で何かを決めるとき
・今までのやり方に疑問を感じたとき

一度、立ち止まって考えてみる。
「これ、誰とく?」

・誰が得をするのか
・誰の負担が減るのか
・誰に価値が届くのか
・本当に必要なのか
・もっと良い方法はないのか

この問いが組織の中に定着すると、仕事に対する見方が変わってきます。
ただ「作業をする」のではなく、「価値を生み出すために仕事をする」
という考え方につながっていきます。

昨日の正解が今日の正解なのか

福祉の仕事では、特にこの姿勢が重要だと考えます。
私たちが向き合っているのは、一人ひとり違う人です。
昨日うまくいった支援が、今日も同じようにうまくいくとは限りません。
同じ支援方法が、すべてのご利用者さまに合うわけでもありません。
福祉サービスは定期的に制度が変わり、地域から求められる役割も変化します。
だからこそ、
「以前はこうだった」
「今まではこれで大丈夫だった」
だけで判断するのではなく、
「今、この人にとって何が必要なのか」
を考え続ける必要があります。
制度やルールを守ることは大前提です。
そのうえで、ルールの中で、どこまで価値を高められるのか。
そこに事業所としての力が表れるのだと思います。

 過去を否定するのではなく「更新する」

昨日の正解に執着しないということは、過去を否定することではありません。
その時、その時で一生懸命考えて決めたことには、必ず理由があります。
だから、「あのやり方は間違っていた」で終わらせる必要はありません。
その時は、それが最善だった。しかし、今はもっと良い方法が見つかった。

それなら更新すればいい。
組織も、人と同じです。
経験を積み、学び、考え、修正しながら成長していきます。
昨日より今日。今日より明日。
過去の正解を大切にしながら、それを超える方法を探し続ける。
それが組織の進化です。
 昨日の正解より、明日の最適を強い組織とは、ルールが多い組織ではありません。
一度決めたことを絶対に変えない組織でもありません。

・必要なものは守る。
・必要がなくなったものは見直す。
・もっと良い方法があるなら挑戦する。
・うまくいかなければ修正する。
そして、また挑戦する。その繰り返しです。

私たちが問い続けたいのは、

・「これは誰のためなのか」
・「いったい誰が得をするのか」
・「もっと良くならないか」
 ということです。

信頼される組織は「考えること」を止めない
ルールは、守るためだけにあるのではありません。
誰かの役に立つためにあります。
そして組織に必要なのは、「昨日決めたことを守り続ける力」だけではありません。
昨日の正解を疑い、今日の状況を見て、明日の最適を考える力です。

・試してみる
・素早く修正する
・また挑戦する
失敗を恐れるのではなく、改善しないことを恐れる。
そして常に、「誰とく?」を考える。

ご利用者さま、ご家族、職員、地域、会社、社会にとって。
誰かの役に立つ価値を一つずつ積み重ねていく。

昨日の正解より、明日の最適を追い続ける。
その姿勢こそが、変化に強く、価値を生み出し続け、長く信頼される組織をつくっていくのだと思います。

 

 

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