「みんなちがって、みんないい」金子みすゞ【ヘルパー日記】

介護相談・介護タクシー・ホームヘルパー日記

2012年なので随分前の話なのですが、友人と一緒に東京駅周辺を散策していた時に相田みつを美術館で「詩人の魂 金子みすゞと相田みつをの世界」というコラボレーション企画の展覧会を行っていました。友人と私は偶然の出会いに喜び、チケットを購入しゆっくりと鑑賞しました。二人とも「癒されたい」そんな気持ちだったと思います。

当時の自分は、事務職の派遣社員として働いていて、未来の自分が訪問介護員になるとは考えもしていなかった頃です。

私が金子みすゞを知ったのは、2001年に放送された「明るいほうへ明るいほうへ – 童謡詩人金子みすゞ」というドラマででした。童謡詩人として賞賛されるも、26歳という若さで亡くなった彼女の生い立ちは決して平坦なものではありません。しかし、彼女の創った詩を読むと、不思議とじんわり心が温かく優しい気持ちになれます。

「みんなちがって、みんないい」このフレーズを覚えていらっしゃる方も多いと思うのですが、これは、金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」の一節です。初めてこの詩と出会った時、とても感動したのを覚えています。

「私と小鳥と鈴と」

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速く走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

この詩を読んで思ったのは「小鳥」と「私」が違うことも「鈴」と「私」が違うことも「私」は認めていて、そのうえで、みんな違うけれど、みんなあるがままの尊い存在なのだといっているように感じました。

先日、アームスで「アサーショントレーニング」第一回目の研修を行い、「自分も相手も大切にするアサーティブコミュニケーション」として一年間実施していくことになりました。
トレーニング経験者の看護師Nさん、感想などを取りまとめてくださるケアマネSさん、継続していくことを快く承諾してくださった統括、協力してくれた方々に感謝です。

私自身も至らない所が沢山あるので、アサーティブな心を忘れないように「自分も相手も大切にする」コミュニケーションを実践していこうと思います。

来週は買い物弱者のブログの続きを書きます。

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