利用者【T】のつぶやき

ヘルパー日記

こんにちは徳丸です。

今回は利用者さん目線で語ってみました。

 

 

「介護のすき間から聞こえる

  Tさんのつぶやき」

 

介護ってね、

痒いところに手を差し伸べてくれるもの……

そんなふうに期待していました。

でも、実際に介護を受けてみると、

ちょっと違ったんです。

思いがけず感じたのは、

若い人との“年齢ギャップ”。

昔の話が通じないもどかしさもあれば、

逆にそれが今では

ちょっとした楽しみにもなっています。

今日はそんな“すれ違い”の中から生まれた、

小さな笑い話をいくつかご紹介しますね。

 

🍬 懐かしいお菓子が食べたいのに

「ハイソフトって知ってる?」

ある日、ヘルパーさんに聞いてみたんです。

でも若い人にはピンとこないらしくて、

首をかしげていました。

私にとっては“特別なご褒美”だったのに、

今や伝わらない。

そのもどかしさが、ちょっぴり寂しくもあり、

同時に話のタネにもなるのです。

 

🎶 歌は世につれ

「舟木一夫の歌がさ〜」

そんなふうに切り出すと、

「三浦春馬さんですか?」

と返ってきたことがありました。

名前のリズムが似ているのかしら。

ちょっとズレたやり取りに

思わず吹き出しそうになって、

でも、それも“世代の違いがつなぐ笑い”

なんだなあと感じます。

 

🍵 言葉ってむずかしい

「お茶漬けサラサラしてほしい」

そう頼んだのに、

通じなかった日がありました。

結局「お茶かけご飯」

で理解してくれたけれど、

自分の中では当たり前の表現が、

もう共通語じゃないのだと気づきました。

言葉って時代とともに変わっていくんですね。

 

✏️ 文房具って、どこで買うの?

「ちょっと文具が欲しいんだけど、

文房具屋さんに寄ってくれる?」

そうお願いしたら、

ヘルパーさんに言われたんです。

「え?文具って、百均で買うものじゃないんですか?」

……時代は変わったんですね。

私の中では、

文房具は“文房具屋さんで選ぶ楽しみ”があったのに。

同じものでも、

世代が違えば買い方ひとつで

こんなに違うんだなあと驚きました。

 

さいごに

こうして書いてみると、

介護の時間はただ

「助けてもらう」だけじゃなくて、

一緒に笑ったり、

時にはもどかしく思ったりする

“交流の時間”なんだなと改めて思います。

世代が違うからこそ通じないこともあるけれど、

そのすき間に生まれる笑い、

そして何より

簡単に外に出られない私に

物や情報を届けてくれる……

 

介護の日常を愉快に支えてくれているんです。

 

 

 

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