5Sって何~アームス的人材育成~

アームス日記

どうも渡辺です

前回の続き

5Sの 清潔・しつけ(躾)

3S(整理・整頓・清掃)は、具体的に行動するものになりますが、清潔・しつけは、具体的に何かをするというよりも、3Sを実行するための意識や方針、モラルのようなものになります。

清潔
整理・整頓・清掃を維持することでだれが見てもキレイでわかりやすく、この状態を保とうという気持ちにさせることです。整理整頓され清掃が行き届いている状態を通常と感じ、そこから外れたときに違和感を感じることが理想です。

職場の共有する机の上や引き出しの中がごちゃごちゃになっていると、人の心には、自分も同じように散らかしても大丈夫、それに伴って仕事も散らかしたり、いい加減にやっても大丈夫という気持ちが生まれます。
反対に、きっちりと整然と保管してあれば、人の心には、自分だけ散らかせない、元の状態に戻そう、仕事も集中してきっちりやろうという気持ちが生まれます。
一枚の割れた窓ガラスを放置しておくと、割られる窓ガラスがさらに増え、やがて町や地域全体の荒廃につながっていく割れ窓理論といわれるものと同じです。

違和感は、異常を早期に発見して問題を未然に防いだり、改善につなげたりするために重要な感覚だと思います。

しつけ(躾)
4S(職場のルールや規律)を守り習慣づけること。そして継続的に改善することで、清潔と近い関係にあります。しつけと聞くとあまり良いイメージに聞こえないかもしれませんが、礼儀や挨拶を5Sのしつけに含めるところもあるようで、経営目線で考えると人材育成にもつながるものです。

話しがそれてしまうかもしれませんが、ねずみのくにではホウキとチリトリを持ったキャストと呼ばれるスタッフさんがたくさんいますよね。ゴミ箱(トラッシュカン)も至るところに設置されています。
キャスト=カスト―ディアル とは、もともと日本語で「維持する」という意味の単語だそうです。
キャストさんがこまめに掃除をしていたり、トラッシュカンがすぐに見つかれば、やたらにゴミを捨てようとしないと思います。
キャストさん自身の清潔・しつけもさることながら、訪れるゲストにも清潔やしつけを促している気がします。

5Sを行うことで、そこに働く人の中に、モノや時間を大切にする心が宿ります。仲間を気遣う心が育まれ、助け合う風土がつくられていきます。そして、仕事においてもきっちりと行い、中途半端にしない心が根付いていきます。環境整備5S改善することによって、職場で働く人たちの心もきれいになるはずです。

家庭であっても職場、経営であっても自身にプラスに返ってくる5S…単なるお掃除活動にはとてもできません。

 

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