介護の土台 ~第2章 尊厳とは何か~ ― 人生の主人公は、その人自身 ―

ヘルパー日記

 

こんにちは 徳丸です

今回は以前書いた

【介護の土台】の第2弾として

第2章 尊厳とは何か

~人生の主人公はその人自身~

 

介護や障害福祉の仕事をしていると、

「尊厳」という言葉を耳にする機会がたくさんあります。

でも、「尊厳」とは何でしょうか。

丁寧な言葉遣いをすることでしょうか。

何でも希望を叶えることでしょうか。

私はそうではないと思っています。

日本国憲法には、

「すべて国民は、個人として尊重される」

という考え方があります。

これが「個人の尊厳」です。

簡単に言えば、

誰もが、一人の人間として大切にされ、

自分の人生を生きる権利を持っている

ということです。

それは、障害があるかどうか、

年齢がいくつか、

どのくらい身体が動くか

ということとは関係ありません。

話すことが難しくても。

歩けなくても。

認知症があっても。

その人は、その人として尊重される存在です。

そして、その人には、

「どう生きたいか」

「何を選びたいか」

を決める権利があります。

 

介護者は、その人の代わりに

人生を生きる人ではありません。

隣を歩きながら、

必要な時に手を差し伸べる伴走者です。

時には見守り、

時には支え、

時には少し後ろから応援する。

人生の主役は、

いつでも利用者さん自身なのだと思います。

 

尊厳は「思い通りになる権利」ではない

一方で、支援を続けていると、

尊厳について考えさせられる場面もあります。

「権利があるから」

「尊厳を守ってほしいから」

そんな言葉を聞くことがあります。

もちろん、その背景には、

これまで理解されなかった経験や、

傷ついてきた歴史があるのかもしれません。

だから、その言葉を軽く受け止めては

いけないと思っています。

ただ、私は時々考えるのです。

尊厳とは、

「自分の希望がすべて叶うこと」

なのでしょうか。

きっと違います。

私たち一人ひとりに尊厳があるように、

家族にも、

支援者にも、

地域で暮らす人たちにも、

それぞれの尊厳があります。

自分の思いを大切にすること。

相手の事情や思いにも耳を傾けること。

その両方があってこそ、

本当の意味での尊厳になるのではないでしょうか。

私は、尊厳とは、

「私だけが大切にされること」ではなく、

「お互いを、一人の人として大切にし合うこと」

なのだと思っています。

介護の仕事は、ときに迷います。

効率を優先したくなる日もあります。

どうしたらよかったのだろうと

振り返る日もあります。

それでも、

「この人は、この人の人生を生きている」

ということを忘れないでいたい。

それが、介護の土台にある

「尊厳」なのだと思うのです。

 

 

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