茶碗蒸し騒動。〜“してあげる”より“一緒に笑う”介護〜

ヘルパー日記

🍲茶碗蒸し騒動。〜“してあげる”より“一緒に笑う”介護〜

こんにちは 徳丸デス

 

「〇〇さん、今日は茶碗蒸しが食べたいの」

そう聞いた私は、

前に作った時は、

蒸し器にかけた布巾が茶碗蒸しに

落ちて大失敗だった事を思い出し……

帰宅してすぐYouTubeを検索。

“す”の立たないなめらかな茶碗蒸しを作るコツを

何度も見返してから眠りにつきました。

翌日の訪問では、材料を並べていざ挑戦!

出汁をとりながら、気合い十分の私に、

〇〇さんがにっこり。

「そんな手間いらんのよ〜。

出汁と卵を混ぜて、チンでええんよ」

……えっ😳!?

 

昨日の予習と緊張は一体なんだったのか(笑)

思わず吹き出しながら、

「なるほど〜、そういう茶碗蒸しですね」

と笑顔で一緒に調理。

出来上がった“レンジ版茶碗蒸し”は、

見た目よりもずっと優しい味がしました。

その時ふと思いました。

私は「ちゃんと作ってあげよう」と、

どこか力が入っていたのかもしれません。

でも、〇〇さんにとって大事なのは

“本格的な茶碗蒸し”ではなく、

“自分の好きな方法で、

自分の味に近いものを食べること”

 

ヘルパーの腕を披露する場ではない——

そう、強く知った日でもありました。

介護の現場では、

“正解”よりも“その人らしさ”が大切。

肩の力が抜けたら、

レンジでできた茶碗蒸しが、

なぜかいちばん美味しく感じました。

今日もまた、台所で笑い合う時間の中に、

「その人らしさ」と「私らしさ」が、

そっと混ざり合っていました。🍁

 

 

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