放課後等デイサービス 個別サポート加算Ⅰ~Ⅲ

アームス日記

放課後等デイサービス 個別サポート加算Ⅰ~Ⅲを解説します。
令和6年度の報酬改定に対応した最新の加算制度、
加算Ⅰ~Ⅲそれぞれの対象児童・単位数・算定要件・注意点を表や実例を交えて詳しく
解説しています。

個別サポート加算とは?

 放課後等デイサービスにおいて、通常の支援だけでは対応が難しい児童に対して、
より専門的で丁寧な支援を提供する事業所を評価する加算制度です。
  2024年4月の報酬改定では、既存の加算Ⅰ・Ⅱに加え、新たに加算Ⅲが新設され、
 制度全体が見直されました。
「個別サポート加算Ⅰ~Ⅲ」とは

 個別サポート加算Ⅰ:重度障害児・ケアニーズの高い児童への支援

〇対象児童
・重症心身障害児
・身体障害者手帳1・2級の児童
・療育手帳で最重度・重度判定の児童
・精神障害者保健福祉手帳1級の児童

□単位数

90単位/日(基本)
120単位/日(強度行動障害支援者研修修了者配置 or 対象児への支援)

◦要件
上記いずれかの対象児であること
・支援記録を作成すること
・届出書類の提出が必要

 個別サポート加算Ⅱ:要保護・要支援児童への連携支援

〇対象児童
・要保護・要支援児童(児童相談所・こども家庭センター等の判断)

□単位数
150単位/日

◦要件

・関係機関と6ヶ月に1回以上の情報を共有する。
・個別支援計画に明記し、保護者同意を得る。
・書面による記録を保管する。

 個別サポート加算Ⅲ:不登校傾向にある障害児への支援

〇対象児童
・不登校状態にある障害児(病気・経済的要因以外の要因による)
□単位数
70単位/日

◦要件
・個別支援計画に明記し、保護者の同意を得る。
・学校との連携(月1回以上、対面またはオンライン)
・家庭との相談援助(月1回以上)
・学校と支援継続の協議を実施、記録をする。
・市町村対応のための記録を整備する。

  加算比較早見表
 加算区分 単位数(日額) 対象 主な要件
加算Ⅰ 90/120単位 重度の障害児 要介助3項目以上 or 重度認定、届出が必要
加算Ⅱ 150単位 要保護・要支援児童 関係機関と6ヶ月ごとの連携・記録
加算Ⅲ 70単位 不登校障害児 月1回以上の学校・家庭連携と記録

実務で注意すべきポイント  記録整備の徹底

各加算は、「記録の整備」が必須です。
計画、支援内容、連携内容をすべて記録・保存しておきましょう。

届出書類とタイミング

特に加算Ⅰ・Ⅲでは届出書類の提出は、自治体によって異なるため確認が必要です。

 職員研修の活用

加算Ⅰの上乗せ(+30単位)を取得するには、
強度行動障害支援者養成研修(基礎研修)の修了者配置が必要です。
職員のスキル向上と加算取得が両立できるポイントです。

まとめと今後の見通し

放課後等デイサービスにおける加算制度は、単なる点数の加算ではなく
「より丁寧で専門的な支援の実現」が目的です。

2024年の報酬改定では、加算の意義がより明確になりました。
今後も制度改定が予定される可能性がありますので、最新情報を継続的にチェックして、柔軟な運営を目指しましょう。


放課後等デイサービスの加算制度については、厚生労働省の公式資料を参考にしています。
詳しくは以下をご確認ください。

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