挨拶のちから

アームス日記

岸本です。
挨拶はとても大切です。

明るく元気に「おはようございます!」と言えたなら。
それだけで一日がちょっと違って見えたり、気まずい空気がすっと軽くなったりするから、
挨拶は不思議なものです。
職場でも、家でも、友だち同士でも、何気ないやりとりのなかで挨拶があると、
なんとなく「ちゃんとしている」気持ちになります。
マナー講師みたいに言葉遣いが完璧じゃなくてもいいけど、「ちゃんと伝わる」挨拶は、やはり声がしっかり出てるほうが、印象が全然違うと思います。

たとえば、コンビニで店員さんに「ありがとうございました〜」って言われたとき、相手がぼそっと下を向きながら言ってると、聞こえはしても気持ちは届かない。
逆に、はっきりと笑顔で「ありがとうございました!」って言われたら、
「いい店員さんだな」とか、「今日ちょっと良い日かも」って感じることがあります。
これは、家庭や職場でも同じだと思います。
朝、誰かがはっきり「おはようございます!」って言ってくれるだけで、場の空気がぐっと明るくなります。
自分の存在をアピールすることが出来る良い習慣が挨拶です。
敬語とか丁寧語は、ちょっと堅苦しいイメージがあるかもしれないですね。
家族や友だちにまで敬語使うなんて、「距離感ある」と感じる人もいるかも。
でも、敬語って「ちゃんとあなたを大切に思っていますよ」って伝える手段でもあると思います。

私と娘との会話は、普段は普通に話しますが私が娘に対し何かをしてやった時には娘は私に敬語で話をします。
例えば娘を迎えに行くと、「お疲れ様です、お待たせしました、ありがとうございます。」とか、
今はSNSの時代です。
LINE等で「もうすぐ到着」と送ると「ありがとうございます、3分お待ちください。」など。
母親である私にだけではありません。
祖母や叔父、にも適宜きちんと敬語を使っています。
親しき仲にも礼儀あり、ということわざがありますが、本当にその通りです。
敬語を使うことで、ちょっとした尊敬とか、思いやりが滲み出る気がします。
これは娘に対し私が教えたことではありません。
どうやって心得たのかはわかりませんが良いことだと思います。
娘はもちろん会社でもそのスタンスのはずです。
普段は座っている部長さんが私の娘が挨拶をすると立ち上がって挨拶を返してくださるそうです。

もしかすると上司の方は私の娘の行動に敬意を払ったのではないのかな?と思います。
私が上司ならきちんと挨拶が出来る部下がいたら絶対嬉しく思います。
そして部長さんの行動は尊敬すべきものだと思います。

誰から教わったわけでなく自然に礼儀を弁えている娘はきっと可愛がられるだろうなと思います。
中堅世代とかベテラン、立派な肩書きがなくても、きちんとした挨拶をすることで誰でも周りに影響を与える存在になれます。
たとえば、バイト先で新人の子が緊張してるとき、「お疲れ様!」「今日もありがとうね」って元気に声をかけるだけで、その子の顔がふっと和らぐ。
自分が最初に声を出すことで、場がやわらかくなる。
挨拶には、そのような力があります。
「声が大きいの、恥ずかしい」とか「敬語って距離ある」と感じる若い人がいると思います。
 でも、それは「まだ慣れてないだけ」かもしれません。
最初からうまくできる人はいないだろうし、誰だってちょっとずつ覚えていくものです。
だから、年上の人たちがその“いい見本”になることがとても大事なことです。
敬語って思ってかしこまる必要は無いと思います。

思ったより自由で良いのです。
「~でございます」でもいいけど、「ありがとうございます」
「お願いします」「すみません」がちゃんと伝われば、それで十分丁寧で、立派な敬語です。
要は相手に誠意が伝われば良いのです。

表情も大切です。
笑顔で大きな声で挨拶をするのは難しい人たちがいるかもしれませんが、
出来るならそうした方が絶対得です。
特に若いうちからそういう習慣は付けておいた方がいいでしょう。
ちょっと元気が出ない日、イライラしてる日でも、「お疲れさまです」と誰かが言ってくれると、「あ、見てくれているんだな」って思えて、気持ちが少し落ち着いたりしますよね。
逆に、自分が挨拶したことで相手が笑顔になったり、「ありがとう」って返してくれたりすると、
「言ってよかったな」って思うはずです。
声を出すことは大切なことです。
ときどき、「こっちがあいさつしても返ってこない」ってことがあったとしてもやり続けること。
返事がなくても、「あなたのこと見ている」「あなたを尊重している」という気持ちは、きっと届いてると思います。
無言でも、ふとしたときに返ってくることだってあるし、「あの人、ちゃんと挨拶しているな」
と、いつかきっと誰かが気づいてくれるものです。
「おはようございます」「ありがとう」「お疲れ様でした」「ごめんなさい」
どれも、毎日何気なく使えるけど、ちゃんと気持ちがこもったときにだけ、本当の力を発揮する
挨拶という言葉です。

先日、友人と日帰りバスツアーに行きました。
小中高校生活~育児も一緒に過ごした人たちです。
お互い忙しいからなかなか会えないなかやっと実現したおでかけでした。
挨拶をしてくる添乗員さん、ドライバーさんにちゃんと挨拶を返していました。
「おはようございます。今日はお願いします。よろしくお願いします」と。
他のお客さんより丁寧でした。
休憩地点でもドライバーさんにありがとうございますと
声を掛けていました。
友だちの職種はパート、歯科系、介護助手、美容部員と様々です。
皆、同じ場所で長らく働いています。
とても楽しかったのですがわたしが最後の最後にやらかしました。
バスの中で缶コーヒーをこぼしてしまった。
缶コーヒーがコロコロ転がって他のお客さんの足元にコーヒーがこぼれてしまいました。
そこで私の友人はすぐにお客さんに謝り、自分が持っているティッシュペーパーで
こぼれたコーヒーを拭き取り添乗員さんとドライバーさんのご協力を得ることが出来ました。
恥ずかしい大ピンチを友人が自然にフォローしてくれたことを嬉しく思いました。
最後のお別れに友人がバスの中の皆さんに対し「ご迷惑をおかけしました、ありがとうございます。」
と挨拶をしていました。
楽しく終わるはずのバスツアー
若かりし頃❛やんちゃ時代❜を共にした友人に最後の最後で助けられた。
感謝です。
人はどんな状況であっても挨拶で始まり挨拶で終わります。
挨拶はそのくらい大切です。

 

 

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