仕事にはセンスが求められる。
気が利く人、利かない人。

― ヘルパーから始まったアームス。今こそ全員で考えたい、気付きと行動の大切さ ―
私たちの仕事はヘルパーから始まりました
統括 岸本です。
私たちアームスの仕事は、ヘルパーから始まりました。
在宅で生活されている方々のお宅へ訪問し、日常生活を支える。
ご利用者さまやご家族の思いに寄り添い、その方らしい生活を継続できるようにお手伝いする。
それが私たちの原点です。
現在、アームスでは訪問介護サービス、居宅介護サービス、移動支援サービスをはじめ、
生活サポートサービス【自費】、
放課後等デイサービスなど、多岐にわたるサービスを提供しています。
事業が増えれば、当然ながら職員の役割も増えます。
現場で直接支援のスタッフ、事務スタッフ、管理者。
それらには専門性があり、責任があります。
事業が広がった今だからこそ、改めて考えなければならないことがあります。
私たちは、ヘルパーの仕事から始まった会社であるということです。
ヘルパーの仕事には、知識や技術はもちろんですが、それだけでは十分ではありません。
私は、ヘルパーの仕事には「センス」が求められると考えています。
そして、そのセンスは、ヘルパーだけに必要なものではありません。
アームスで働くすべての職員に求められるものだと思っています。
ヘルパーの仕事にはセンスが求められる
「気が利く人」と「気が利かない人」。
仕事をしていると、その違いを感じることがあります。
同じ仕事をしていても、周囲の状況をよく見ている人と、
目の前の仕事しか見えていない人がいます。
例えば、ご利用者さまのお宅を訪問したとき。
決められたサービスを時間内に提供することは当然です。
しかし、それだけで良いのでしょうか。
ご利用者さの表情がいつもと違う。
普段はきれいに整っている場所が乱れている。
いつもより会話が少ない。
何か困っていることがあるのではないか。
そうした小さな変化に気付けるかどうか。
もちろん、気付いたことすべてを勝手に行うわけではありません。
ご利用者さまの意向を確認し、支援計画や契約内容、職務上の範囲を踏まえて
適切に対応する必要があります。
大切なのは、言われたことだけを行うのではなく、何が必要なのかを自分で考えることです。
仕事のセンスとは、生まれ持った才能だけを指すものではないと思います。
相手の立場になって考える。
次に必要なことを予測する。
そして、気付いたことを行動に移す。
これらは日々の仕事の中で意識し、経験を積むことで磨かれていくものです。
私は、こうした姿勢こそが、プロのヘルパーに求められる大切な能力だと思っています。
アームスの全員がヘルパーになったつもりで動く
事業所の中に目を向けてみたいと思います。
アームスの事業所には、毎日さまざまな方が訪れます。
登録ヘルパーさん、訪問看護の方々、関係機関の皆様、ご利用者さまやご家族。
多くの方が出入りする場所です。
では、その事業所の環境を誰が整えるのでしょうか。
来客を、笑顔で迎え入れる。
登録ヘルパーさんが来所されたら、声を掛ける。
お客さまにお茶をお出しする。
キッチンのシンクが汚れていたら、きれいにする。
段ボールがたまっていたら、処分する。
事業所全体を見て回り、乱れている場所があれば整える。
どれも難しいことではありません。
特別な資格も必要ありません。
しかし、こうした小さなことほど、仕事に対する姿勢が表れるものです。
「誰かがやるだろう」
「自分の担当ではない」
「言われていないからやらない」
そのような考え方が職場に広がってしまえば、環境は少しずつ乱れていきます。
逆に、一人ひとりが周囲に目を配り、自分にできることを考えて行動すれば、
事業所は自然と整っていきます。
私は、アームスの全員がヘルパーさんになったつもりで動いてほしいと思っています。
ヘルパーは、ご利用者さまの生活環境に目を向け、必要なことを考える仕事です。
その視点を、事業所の中でも持ってほしいのです。
環境整備は、単に掃除をすることではありません。
その場所を利用する人が気持ちよく過ごせるようにすること。
働く人が効率よく仕事を進められるようにすること。
そして、訪れた方に「きちんとした事業所だな」と感じていただける環境を作ることです。事業所の環境は、そこで働く職員の仕事への姿勢を映し出しているのだと思います。
自分の仕事だけをしていれば良いのでしょうか
仕事には、それぞれの役割があります。
もちろん、自分に任された仕事を責任を持って完遂することは大切です。
しかし、自分の仕事だけを終わらせれば、それで良いのでしょうか。
上司がいくつもの業務を抱えて動いている。
来客があっても、誰も対応しようとしない。
片付けなければならない物が、そのままになっている。
こうした状況を見ても、自分の仕事ではないからと何もしない。
それでは、組織として良い仕事はできません。
特に、上司や先輩の動きをよく見ることは大切です。
何を優先しているのか。
どのような問題に対応しているのか。
自分が手伝えることはないか。
上司の動きを観察し、自分の立場でできることを考える。
そうした積み重ねが、仕事の幅を広げていきます。
上司や管理者も、指示を出すだけではいけません。
自ら率先して動き、周囲に目を配り、職員が自発的に行動できる環境を作ることが求められます。
職員に求める姿勢を、まず自分自身が示す。それも管理する立場の責任だと思っています。
自分の仕事を完遂することと、組織全体を支えることは、決して別のものではありません。
必要のない会話に時間を使わない
職場では、コミュニケーションが大切です。
情報共有、相談、報告、連絡。特に私たちのような対人援助の仕事では、
職員同士の連携がサービスの質に直結します。
しかし、すべての会話が仕事に必要なわけではありません。
必要のない会話に耳を貸し、仕事の手を止めてしまう。
誰かの言動について、本人のいないところで話し続ける。
不満や愚痴を言い合うことで時間が過ぎていく。
そのような時間の使い方は、決して生産的ではありません。
仕事に集中するときは、黙々と仕事をする。
必要なことは、きちんと伝える。
意見があるなら、改善につながる形で発言する。
私は、それが職業人としての基本的な姿勢だと思っています。
もちろん、職員同士の何気ない会話や笑顔まで否定するものではありません。
大切なのは、仕事の目的を見失わないことです。
注意する勇気も必要です
職場で目に余る言動があったとき、皆さんは見て見ぬふりをしていないでしょうか。
「自分が言うことではない」
「注意すると関係が悪くなる」
「誰かが言ってくれるだろう」
そう考えて放置してしまうこともあるかもしれません。
しかし、良くないことを放置していれば、それが当たり前になってしまうことがあります。
注意することは、決して相手を責めることではありません。
相手の人格を否定することでもありません。
事実を確認し、何が良くなかったのか、どうすれば改善できるのかを伝えることです。
必要であれば管理者に報告し、組織として対応することも大切です。
注意する勇気と、注意を受け止める素直さ。
どちらも、良い職場を作るために必要なものだと思います。
優しさとは、何も言わないことではありません。
お互いの成長を考え、必要なことをきちんと伝えられる関係でありたいと思っています。
愚痴より改善。ネガティブよりポジティブ。
私は、常にポジティブでありたいと考えています。
仕事をしていれば問題は起こります。
思うように進まないこともあります。
人手が足りないこともあれば、売上が思うように伸びないこともあります。
しかし、そのときに何を考え、どう行動するかが大切です。
例えば、訪問の依頼があったときに「私しか行けないから、休んだときに困る」
そう考えて依頼を断るのではなく、どうすれば対応できる体制を作れるのかを考える。
仕事を覚えるのに時間がかかる職員がいれば、教え方や伝え方を工夫する。
売上が下がったときには、「また売上が下がった」と騒ぐのではなく、
原因を分析し、改善に向けて行動する。
事業所の環境が整っていなければ、自分たちで整える。
できない理由を並べるのではなく、できる方法を探す。
私は、それが本来のアームスの姿勢だと思っています。
現場には人員配置や安全確保など、守らなければならない条件があります。無理をして何でも引き受けることが前向きなのではありません。必要な条件を整え、より良いサービスを提供できるように努力することが大切なのです。
また、改善が必要な問題や職員からの正当な相談まで、単なる愚痴として片付けてはいけません。
問題を正しく受け止めたうえで、建設的な行動につなげていく。
それが本当の意味でのポジティブな姿勢だと思います。
問題が起こることよりも、問題を放置することの方が良くない。
気付いたなら考える。
考えたなら行動する。
行動したなら振り返る。
そして、さらに良い方法を考える。
その繰り返しが、仕事の質を高めていくのだと思います。
改めて確認したい、アームスの行動指針
アームスには、仕事に取り組むうえで大切にしている6つの行動指針があります。
1.就業意識
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向上心と探求心を持ち自発的且つ前向きに取り組む
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良い結論を得られるよう慎重且つ最善の努力を尽くす
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職業意識を高く持ち常に感謝と礼の心をもって行動する
2.責任感
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結果なく努力したと満足せず成果を追及する
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忙しいを言い訳にせず有効なタイムマネジメントを行う
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職業人としての自覚や社会的責任感を持ち主体的に職務を果たす
3.行動力
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行動の結果を成果としてすぐに求めない
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常に問題意識を持ち創意工夫で改良を目指す
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行動しないことを正当化せず他人に影響を与える行動をする
4.チャレンジ
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常に先を読む事を意識して新しく業務を作り出す
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平均的な人と比較せず、優秀な人と比較して努力する
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高い目標を持ち行動力、実行力を発揮して意欲的に職務を遂行する
5.顧客満足
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解決できる事は即その場で解決する
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お客様への共感的理解と基本的態度を形成する
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お客様に納得、満足して頂けるよう成果の追及に取り組む
6.プロフェッショナル
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プロ意識を持ち記憶や形に残る仕事をする
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働きがいや働きやすさは与えられる物ではなく自分で作る
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自身の仕事の完遂だけを考えず常に他者をサポートする事を考えて行動する
行動指針は掲げるだけでは意味がありません
この6つの行動指針を、改めて読み返してみてください。
決して特別なことが書かれているわけではありません。
しかし、実際に行動するとなると、簡単なことばかりではありません。
「自発的且つ前向きに取り組む」
「忙しいを言い訳にしない」
「行動しないことを正当化しない」
「常に先を読む」
「他者をサポートする」
どれも、今回お伝えしてきたことにつながっています。
例えば、玄関が汚れていることに気付いて掃除する。
それは、自発的な行動です。
来客に笑顔で挨拶し、気持ちよく迎え入れる。
それは、顧客満足につながる行動です。
忙しい職員を見て、自分にできる仕事を引き受ける。
それは、責任感であり、プロフェッショナルとしての行動です。
仕事のやり方に問題があれば、改善策を考える。
それは、行動力であり、チャレンジです。
アームスの行動指針は、日々の仕事の中で実践するためにあるのです。
立派な言葉を掲げていても、実際の行動が伴わなければ意味がありません。
行動指針とは、読むものではなく、実践するものです。
働きやすい職場は自分たちで作る
行動指針の中に、私が特に大切だと感じている言葉があります。
「働きがいや働きやすさは与えられる物ではなく自分で作る」という言葉です。
働きやすい職場とは、誰かがすべて整えてくれる場所ではありません。
会社や管理者には、安全で適切な労働環境を整える責任があります。
そのうえで、職員一人ひとりにも、自分たちの職場をより良くするためにできることがあります。
玄関をきれいにする。
物を使ったら元の場所に戻す。
困っている職員に声を掛ける。
必要な情報を共有する。
良くないことがあれば改善する。
来客を気持ちよく迎え入れる。
そうした日々の小さな行動が、働きやすい環境を作っていくのだと思います。
そして、その積み重ねが、ご利用者さまへのサービスの質にもつながっていきます。
事業所の中で周囲に気を配れない人が、ご利用者さまの小さな変化に気付けか?
仲間を思いやれない人が、ご利用者様さまの立場に立って考えられるか?
職場での振る舞いだけで支援の能力を判断することはできません。
しかし、日頃から周囲を観察し、相手を思いやり、必要な行動を考える習慣は、
支援の現場でも必ず役立つはずです。
私は、事業所の環境整備も、ご利用者さまへの支援も、
根本にある考え方は同じだと思っています。
仕事のセンスは小さな行動に表れる
仕事ができる人とは、どのような人なのか。
知識が豊富な人。
技術が優れている人。
仕事が早い人。
どれも大切です。
それだけではないと思います。
人が困っていることに気付ける人。
必要なことを先回りして考えられる人。
自分の立場を理解して行動できる人。
気付いたことを実際の行動に移せる人。
私は、そうした人に仕事のセンスを感じます。
また、仕事のセンスがある人は、必ずしも目立つ人ではありません。
誰も見ていないところで、さりげなく環境を整えている。
頼まれる前に必要な準備をしている。
仲間が困らないように仕事を進めている。
そうした行動は、目立たなくても、確実に組織を支えています。
気が利くということは、相手のことを考えて行動できるということです。
そして、それは意識次第で誰もが磨いていける力だと思っています。
アームスの原点へ
私たちの仕事は、ヘルパーから始まりました。
今ではさまざまな事業を展開し、職員がそれぞれの役割を担っています。
今一度、全員で考えていきたいことがあります。
自分の仕事だけをしていれば良いのか。
周囲の状況をきちんと見ているか。
困っている人に気付けているか。
事業所の環境を整えるために、自分から行動しているか。
問題を見つけたとき、改善しようとしているか。
アームスの行動指針を日々の仕事の中で実践できているか。
職員それぞれに立場や役割はありますが、アームスという一つの組織で働いていることに変わりはありません。
誰か一人が頑張れば良いわけではありません。
管理者だけが考えれば良いわけでもありません。
事業所全員で取り組むことに意味があるのです。
仕事に対するセンスは、日々の小さな気付きと行動の中で磨かれていきます。
できない理由を探すのではなく、どうすればできるのかを考える。
誰かがやるのを待つのではなく、自分にできることから始める。
愚痴を言うのではなく、改善に向けて行動する。
そして、仲間を支えながら、より良いサービスを提供していく。
それが、アームスの目指す仕事の姿勢です。
気付くこと。考えること。行動すること。
特別なことではありません。
しかし、この当たり前のことを全員が当たり前に実践できる組織は、
きっと強い組織になると思います。
私自身も、率先して行動していきたいと思っています。
ヘルパーから始まったアームスだからこそ、忘れてはならない原点があります。
これからも全員で、より良い事業所、より良いサービスを作っていきましょう。
one day one plus
今日も昨日より、一つでも良い仕事を。


