髙栁です
相談支援の研修が近づいてくると
少しずつ心の中がザワザワする
ような感覚があります
現場に出て数年が経ち
利用者さんの生活に関わる中で
「もっと広い視点で支えていきたい」
という気持ちはずっとありました
でも仕事に追われていると
その思いを言葉にできないまま
時間だけが流れてしまうことがあります
研修は、その気持ちにもう一度向き合う
きっかけになるのだと思います
相談支援は、ただ制度を理解するだけでは
務まらない役割です
利用者さんの人生、家族の不安、
サービスの限界、地域との関係…。
一つひとつの背景を丁寧に読み取って
支援計画という「形」に落とし込む
現場で働きながら
いつもその難しさを感じています
特に私が大切にしたいと思うのは
「目の前の人を正しく理解すること」です
支援計画は紙に書く仕事に見えますが
実際にはその人の暮らしをどう支えるかを
周囲と協力しながら考える
調整と対話の積み重ねです
利用者さんの言葉一つ、生活の癖、家族の想い…。
どれも小さなことのように見えて
その人の生活の軸を知るためには欠かせません
研修では制度の知識や支援の手順を
学ぶ機会があります
もちろんしっかり身につけたいと
思っていますが、それ以上に
同じ現場にいる人たちと話せることを
楽しみにしています
自分だけでは見えていなかった視点に
気づけるかもしれない
「こういうケースではどうしてる?」
「こんなとき、どう支えたらいい?」
そんな対話から自分の考えが
自然と深まっていくのだと感じます
今の自分にはまだ足りないことがたくさんあります
でも、それを自覚できていることが
次の一歩につながるのだと思っています
研修はゴールではなく始まり。
利用者さんが安心して暮らせるように
その人らしい生活を守っていけるように
支援者としての視点、言葉、姿勢を
これから少しずつ磨いていきたいと思います
研修が近づくたび自分の立ち位置を
確認するような気持ちになります
成長したい理由は利用者さんのためでもあるし
自分自身のためでもあります
「支援者としてどうありたいのか」
この問いと向き合う時間を
丁寧に過ごしていきたいと思います
2025 11月17日

