岸本です。
久しぶりに小学生のAちゃんに会いました。
このところお休みが続いていたAちゃん。
新学年や、いろいろな事情で、きっと心が揺れ動いていたのでしょう。
「今日こそ来るかな…」と心待ちにしていて、来られないと知るととても寂しい気持ちになります。でもこの日は、ついに来てくれました。
少し照れくさそうな様子のAちゃん。
わたしは少し話をしたくて、「Aちゃん、よく来たね」と声をかけました。
「うん…」とAちゃん。
「今日はね、中学生のお姉さんを駅まで迎えに行くから、一緒に行かない?おかしのまちおかの前で待ち合わせなんだけど、Aちゃんのおやつも買おう。1号店と2号店のみんなの分も買ってこようか」
「うん、行く!」と嬉しそうにAちゃん。
車の中で、最近のことを聞いてみました。
「最近、学校をお休みすることが多いね。どうしたの?」
「咳が出たり、調子がよくなかった…」
実際に咳をしていたので、「そっか、それなら休んだほうがいいね。
熱があるとか、人にうつるような病気のときは、お休みしてもいいよ。
でもね、それ以外のときは…行けたら、学校行こうか」
「Aちゃん、学校で嫌なことある?意地悪されたりしてない?」
「ない…」
「だよね。もしあったら、先生やお母さんに相談して。
無理はしなくていいけど、自分との闘いだよ。自分に負けないようにするって、すごく大事なんだよ、社会人になったら今日は会社に行きたくない、とは言えないんだよ、熱があったり人にうつす病気だったらお休みしないといけないけどそれ以外はとりあえず家にある薬を飲んで会社に行くんだよ、それでも休まなければならなくなったら病院に行ってなるべく早く治すようにするんだよ」
と伝えました。
ちょっと厳しかったかな…と思ったけれど、Aちゃんはまっすぐな目で、
「うん、わかった。自分との闘い、自分に負けない!」と力強く言ってくれました。
おかしのまちおかでは、「好きなの選んでいいよ」と伝えると、
Aちゃんはベビースターラーメンを1つ手に。
「これだけ?」と尋ねると、少し遠慮している様子。
そのとき「あ、これ、おかあさんが好きなやつだ」とチョコパイを指差しました。
「じゃあ、それも買おうか」と言うと、ちょっと照れくさそうに笑っていました。
事業所に戻ってからは、やんちゃな1年生をやさしく注意したり、張り切って活動している姿も見られました。
帰り際に「ママにチョコパイあげてね」と伝えると、
「かぞくみんなでたべる」と言っていた。
Aちゃんのやさしさが溢れた瞬間でした。
少しずつ、でも確実に芽生えている強さと優しさ。
これからのAちゃんの成長が本当に楽しみです。