できる・できないの前に、大切にしたい問い。

ヘルパー日記

髙栁です

 

支援の場では、つい

「何ができるか」「何が難しいか」を

整理することが多い。

アセスメントとして必要なことだし

間違っているわけでもない。

 

でも話しをしているうちに

私はよく立ち止まる。

この人は本当は何を続けたいんだろう。。

どんな毎日をできるだけその人らしく

過ごしたいんだろう。

 

「できないこと」が増えると

選択肢が減っていくように感じてしまう。

本人も支援する側も。

 

気づかないうちに

「安全」「効率」「現実的」という言葉で、

その人の大切なものを後回しにしてしまうことがある。

 

以前ある利用者さんがぽつりと話してくれた。

「全部できなくなっても

これだけはやめたくないんだよね」と。

 

特別なことじゃない

日常の中の小さな習慣だった。

その一言を聞いたとき

支援の軸が少しだけはっきりした気がした。

できるかどうかを決める前に

続けたいかどうかをちゃんと聞こう、と。

 

続けたいことがわかると

不思議と支援の形も変わってくる。

どうしたら近づけるか。

どこまでなら無理がないか。

 

一緒に考える時間が前向きなものになる。

完璧に叶えられないことも

もちろんある。

それでも「大切にしていること」を

知っているかどうかで

関わり方は大きく変わると思う。

 

支援は正解を当てる仕事じゃない。

その人の人生にそっと並んで歩くこと。

 

だから私は今日も

できる・できないの前に

大切にしたい問いを忘れずにいたい。

 

 

今年もこうして文章を読んでいただき

ありがとうございました(^^)v

日々の支援や出来事の中で感じたことを

自分なりの言葉で綴ってきましたが

読んでくださる方がいることが

続ける力になっています。

 

来年も目の前の一人ひとりと

丁寧に向き合いながら

小さな気づきや思いを

少しずつ言葉にしていけたらと思います。

どうぞお身体に気をつけて

穏やかな年末年始をお過ごしください。

 

 

2025 12月27日

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