岸本です。
アームスでは、事業所内での新人研修を通して「基本」を大切にしています。
そのひとつが、掛布(かけふ)の“蛇腹折り”。
ご利用者様が快適に過ごせるかどうかは、この小さな作業にも大きく影響します。
🟡新人スタッフへのレクチャー
まず伝えたいのは、“なぜ折るのか”を知ること。
蛇腹折りの目的は、ご利用者様が自分で引き寄せやすくなるようにするため。
寝返りや体の動きが難しい方でも、掛布を自力で調整できる可能性を残す――
それが蛇腹折りの意味です。
🟢基本の折り方
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掛布はベッドと平行に縦方向に折る
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折り山は**手のひらでつかめる高さ**に
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端は壁側にきっちり織り込み、抜けないようにしつつ、見た目もすっきり整える
🔵先輩スタッフたちの“工夫”
🟩「私は端に“つまみ”をつけて、どこを持てばいいかがひと目でわかるようにしています」
🟦「蛇腹の山は寝かせずに立てておくことで、目で見つけやすく、手も入れやすくしています」
🔶正解は「人によって違う」からこそ
掛布の折り方に「絶対の正解」はありません。
けれど、“その方にとっての正解”は必ずあります。
だからこそ、新人スタッフにはこう伝えています。
「まずは基本を学ぶ。そして実際に触れて、考えて、
“ご利用者様にとっての正解”を自分の手で見つけてほしい」
経験を重ね、自分なりの方法に気づき、やがて後輩にも伝えられるようになる。
それがアームスで育つ“本当のプロ”だと私たちは考えています。
✨今日も、“快適”のための小さなプロ技をひとつずつ。
大切なのは、目の前の方にとっての「ちょうどいい」を見つけること。
その積み重ねが、アームスのケアの土台です。