tips ~ 実地指導(運営指導)の迎え方とは ~ その立ち居振る舞い

ARM’S ぶろぐ

どうも渡辺です

先日、私どもアームスの事業所におきまして横浜市による指定障害福祉サービスの運営指導
(旧名称:実地指導)が行われました。                              

管理者になりたての私にとって、それはまさに運命のイタズラとでも呼ぶべきもので、初体験、未知との遭遇であり、当日を迎えるまで戦々恐々として毎日を過ごしていたことは言うまでもありません。代表をはじめ周りのスタッフの助言や協力なくしては、とても無事に成し遂げることはできなかったと思います。(代表ならびにスタッフの皆さんには心より感謝申し上げます)

今回の運営指導は同時に、未熟な私にとっての勉強の場でもありましたので、私なりに得たポイントのようなものをいくつかご紹介させていただきたいと思います。未経験の方やこれから運営指導を迎えようとしている方などのお役にたつことができれば幸いです。

 

運営指導とは

はじめに、運営指導(旧実地指導)とは、事業所が法令や基準に沿って適切に運営されているかを行政が確認し、必要な助言や指導を行うもので、指定期間である6年のうちの中間ほどのタイミングで通常行われているものです。

自分たちが提供しているサービスは適切なものか

利用者様やそのご家族が安心してサービスを受けられる体制になっているか

運営指導は行政と事業所のダブルチェック、答え合わせの場であるとともに、自分たちの事業所の運営を見つめなおす機会でもあると考えることがスマートだと思います。
(ちなみに今回の運営指導の対象事業は、居宅介護・重度訪問介護・移動支援でした)

 

事前準備

運営指導を迎えるにあたり特別な構えは必要ありませんが、準備・用意する書類は多岐にわたります。

・運営規定や重要事項説明書、事故報告書など運営に関して用意する書類(28項目)
・個別支援計画書や契約書などサービス提供に関して用意する書類(6項目)
・実績記録票や請求書・領収書など請求に関する書類(4項目)

普段の姿をありのまま見せることが前提となりますので、慌てて書類を準備したり、その場、その時だけ良く見せようと取り繕っても仕方ありません。日頃からの備え・管理は十二分にしておいたほうが良いと思います。

 

減算対象となる項目の書類の精査

〖身体拘束等の禁止〗や〖虐待の防止〗、〖業務継続計画(BCP)〗など減算対象となる項目は常に意識して整えておくようにすることをお勧めします。
これら減算対象となる項目の措置書類は当日用意するのはもちろん、重点的にチェックがされると思います。普段時間の無い中せっかく行っている委員会や研修、訓練ですから、措置が講じられていないと判断され減算となってしまわないよう記録など精査しておくようにしましょう。

 

自己点検書の活用

毎年、横浜市のホームページにUPされる事業所向けの自己点検書というものがあります。

https://www.city.yokohama.lg.jp/business/bunyabetsu/fukushi-kaigo/fukushi/service/houmon-guide.html

横浜市の場合、この点検書の写しも運営指導の当日に用意する書類の一つなのですが、それぞれの項目について事業所の状況を確認し、○×で回答し点検する書類です。

この点検書は私の場合に限るかもしれませんが、事業所の運営を振り返るにはとても有意義なものに感じられ、「運営ガイド」とともに自身の参考書のようでありました。
運営指導のためにだけこの点検書を確認&作成することは避けた方が良いと思います。

 

出席者の選抜

運営指導に出席を求められている職員は、管理者、サービス提供責任者、事務・経理担当者などの関係職員となっておりますが、多人数で出席するよりも、できれば管理者1名程度で臨むのが良いと思います。これは、出席者間で解釈・認識の違いがあったり、ヒアリングの際に回答に違いが出てしまった場合、行政側に疑念を抱かれかねないのが主な理由です。
サ責の方などにあっては、自事業所のサービス提供に自信とプライドをお持ちで是が非でも出席したいところだとは思いますが、出席者はできるだけ少人数がお勧めです。

 

最後に

運営指導は先述した通り、答え合わせの機会であり行政が事業所の適切な運営の後押しを行う場でもあります。臆することなく臨み、そこからまた積み上げていくためにも、日々の業務を丁寧に積み重ねていくことが大切だと思います。

 

 

 

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