どうも渡辺です
最近、「デジタルデトックス」という言葉をよく耳にします。
今ではほとんどの人がスマホやタブレットなどを所有しています。24時間365日いつでも気軽にインターネット、情報の世界に繋がるデジタルデバイスは、私たちの生活を便利で快適なものにしてくれています。
私たちの脳は、暇を嫌い常に新しい情報を求める習性があるそうで、コロナ禍の影響もあり、仕事とプライベートの境界線も分からなくなるくらいパソコンやスマホ、タブレットなどのディスプレイを見る時間が長くなっていることは否めません。
デジタルデバイスに依存し過ぎることは、心身の影響もさることながら、人間が本来持っている能力を退化させることにつながるとも言われているそうで、デジタルデトックスの必要性が叫ばれているようです。
家族から家庭デトックスとして注目されている自分が言うのもおこがましいのですが、デジタルデトックスとは、スマホやパソコンなどのデジタル機器、インターネットから意識的に距離を置いて、心身のストレス軽減を図ったり、対面でのコミュニケーションを増やしたり、五感を冴えわたらせて気づきの機会を増やしたりすることで、より健全にデジタルデバイスと付き合っていこうというもので、時間の長短にとらわれずとも効果が得られ、また、自然の中に身を置き行うとより効果的だと言われています。
デジタルデトックスの効能を聞いて思い浮かぶのは、「可愛い子には旅をさせよ」という昔のことわざです。
私たち世代には馴染みのある言葉ですが、今となっては死語なのかもしれません。今の若い人と接していると「集中力」や「五感を使い感じる力」、「自分で考え行動する」ことなどを不得意としている人が少なくないような気がします。
ネット社会が元凶とは思いませんが、デジタルデバイスに依存していることが一端を担っているようには感じます。
若いうちから様々な苦労や経験をして、自分で判断して行動する力を身につける…ネットで手軽に答えが見つかることは、悩んだり考えたりせずとも事が済み良いかもしれませんが、実際にカラダを使った経験や、苦労して汗をかき達成感や爽快感を味わうことはできません。
研究によると、自然の中で人は「ものごとを完了することに対し充分な時間を持っている」ように感じられ、うつ病や怒り、攻撃性が低下し、子どもたちのADHD症状が軽減することが報告されているそうで、ソロキャンプが流行っていることなども何となくつながっているのではと考えてしまいます。自然豊かな場所でデジタルデバイスと距離を置くデジタルデトックスを大変興味深く思います。
妻や娘から置かれた距離はどうすることもできませんが、デジタルデバイスとは良い距離を持って付き合っていきたいと思います。
若いときにはいろいろなことをやってみることを勧めます。
ただしそれを雑用だと軽く見て半端にやってはいけない。
それでは薬にならないから 養老孟司